SMエンターテインメント、NCTマークの専属契約終了と脱退を電撃発表
2026年4月3日、SMエンターテインメントはNCTの核心メンバーであるマーク(Mark Lee)の専属契約終了およびグループからの脱退を正式に発表しました。このニュースは、NCTがデビュー10周年という記念すべき節目を迎えた直後に伝えられ、国内外のK-POPファンに大きな衝撃を与えています。事務所の公式声明によると、マークは長期間にわたる慎重な議論の末、アーティストとしての新たな道を歩むことを決意し、会社側もその意思を尊重する形での合意に至ったとのことです。
マークは2016年、NCT Uの「The 7th Sense(第七感)」でデビューして以来、NCT 127、NCT DREAMの固定メンバーとして、さらにはプロジェクトグループSuperMの一員としても活動し、文字通り「SMの公務員」と呼ばれるほどの殺人的なスケジュールをこなしてきました。今回の発表により、現在活動中のすべてのユニットからマークの名前が外れることになります。事務所側は「マークのこれまでの献身に深く感謝し、彼の未来を全力で応援する」と述べていますが、グループの精神的支柱であった彼の不在が、今後のNCTの活動にどのような影響を与えるか、業界全体が注視しています。
「マークがいないNCTなんて想像できない。10年間、休む暇もなく走り続けてくれた彼に感謝しているけれど、10周年というこのタイミングで彼を送り出さなければならない現実が受け入れがたい。」(オンラインコミュニティ theqoo ユーザー反応より)
2016年「第七感」:既存の文法を破壊した衝撃のデビュー
マークのキャリアを振り返る上で欠かせないのが、2016年のデビュー曲「The 7th Sense(第七感)」です。当時のアイドルポップの主流とは一線を画す、ミニマルで実験的なトラップビートの上で展開されたマークのラップは、K-POPにおけるラッパーの定義を再構築したと言っても過言ではありません。特に、彼が担当した「You do」という短いフレーズは、単なる掛け声以上の意味を持ち、曲全体のアイデンティティを象徴するシグネチャーパートとしてファンの記憶に刻まれています。
当時、彼はまだ10代でしたが、その卓越したリズム感と独特のフロウは、SMエンターテインメントが長年抱えていた「ラッパー不在」という課題を一掃するに十分な実力を持っていました。この一曲でマークは、NCTという複雑なシステムの「顔」としての地位を確立し、その後の「無限拡張」というコンセプトを体現する存在となっていきました。彼の存在があったからこそ、NCTの音楽的な多様性が担保されていたという事実は、多くの専門家が認めるところです。
「SMの公務員」と呼ばれた男の献身と、その裏側にあった重圧
マークの活動量は、K-POPの歴史の中でも類を見ないものでした。NCT 127のワールドツアーをこなしながら、NCT DREAMのカムバック準備を進め、さらにNCT Uのプロジェクトに参加するというサイクルを、彼は10年間ほぼ休みなく繰り返してきました。ファンの間では、SMエンターテインメントのあらゆるコンテンツに登場する彼を指して「SMの公務員」という愛称が定着していましたが、それは同時に、彼が背負っていた責任と肉体的な負担の大きさを物語るものでもありました。
事務所関係者によると、マークはどれほど過密なスケジュールであっても練習を怠らず、常に完璧なパフォーマンスを追求する姿勢を崩さなかったといいます。しかし、NCTという巨大なブランドを支える中心人物としての重圧は、想像を絶するものだったはずです。今回の契約終了は、アーティストとしての個人的な休息と、今後のソロキャリアを見据えた上での苦渋の決断であったと推察されます。公式発表では具体的な理由は明示されていませんが、これまでの彼の献身を考えれば、この決断を支持する声も少なくありません。
「マークは本当に一生懸命働いた。NCTのすべてのユニットに彼の足跡がある。彼が去ることは悲しいけれど、ようやく自分自身の時間を持てるようになるなら、それは喜ばしいことなのかもしれない。」(SNS上のファンコメントより)
NCT DREAM卒業制度の撤回:ファンが変えたグループの運命
マークとNCTの歴史を語る上で、NCT DREAMのシステム変更は避けて通れないトピックです。元々、NCT DREAMは「10代限定の連合チーム」として企画され、メンバーが成人すると同時にグループを卒業するシステムを採用していました。実際に2018年、マークは一度グループを卒業しましたが、この決定に対してファンの猛烈な反発が起こりました。マークを含む「7DREAM」の絆を重視するファンたちの声は、最終的にSMエンターテインメントを動かし、卒業制度の廃止とマークの復帰という異例の事態を招きました。
この出来事は、K-POP産業における「ファンダムの忠誠度」が、企業の経営戦略さえも変えうる強力な力を持っていることを証明しました。マークの復帰により、NCT DREAMは単なる育成ユニットから、K-POP界を代表するトップグループへと成長を遂げました。しかし、皮肉にもこの「卒業の撤回」があったからこそ、マークの脱退という今回のニュースが、当時の記憶を持つファンにとってより深い喪失感を与えていることは否定できません。
デビュー10周年の祝祭と、核心メンバーの不在という矛盾
2026年はNCTにとって記念すべき10周年の年です。本来であれば、これまでの歩みを祝い、未来に向けた新たなビジョンを提示する祝祭の場となるはずでした。しかし、その中心にいたマークの脱退は、祝賀ムードに冷や水を浴びせる形となりました。10周年記念アルバムやコンサートの計画が進行中であると伝えられる中での今回の発表は、マーケティング的な観点からも非常に異例です。
SMエンターテインメントは、マークの脱退後もNCT 127およびNCT DREAMは既存のメンバーで活動を継続すると発表していますが、マークが担当していた膨大なパートとパフォーマンス上の役割を誰が代替するのかについては、現時点で具体的な言及はありません。特に、彼のラップとリーダーシップに依存していた部分が大きかっただけに、グループの音楽的な再編成は避けられない課題となるでしょう。
「10周年のお祝いで盛り上がっている時に、こんなニュースが出るなんて。SMはもっとタイミングを考えるべきだったのではないか。マークがいない10周年コンサートなんて考えられない。」(K-POPコミュニティ掲示板より)
WayVとNCT WISH、そして「ポスト・マーク」時代のNCT
マークの脱退は、NCTの他のユニットにも間接的な影響を及ぼすと見られています。中和圏を拠点とするWayV(威神V)や、デビュー2周年を迎えたばかりの末っ子グループNCT WISHは、マークの直接的な影響下にはありませんが、NCTというブランド全体の再編に伴い、その役割がより重要視されることになるでしょう。特にNCT WISHのような新しい世代にとって、マークはロールモデルであり、超えるべき高い壁でもありました。
今後のNCTは、特定の「スターメンバー」に依存する構造から、よりシステム化された運営へと移行していく可能性があります。マークという巨大な個性が抜けた穴を、残されたメンバーたちがどのように埋め、新たなグループのカラーを作り上げていくのか。これは、SMエンターテインメントが掲げる「無限拡張」というコンセプトが、特定の個人を超えて持続可能なものであるかどうかを証明する試金石となるはずです。
業界が注視する今後のSMエンターテインメントの戦略
今回の事態を受け、音楽業界の専門家たちはSMエンターテインメントの今後の動向に注目しています。マークの契約終了は、他のメンバーたちの契約更新時期とも重なっている可能性が高く、グループ全体の再契約問題へと波及する恐れもあります。SM側は「アーティストとの信頼関係を基盤に、グループ活動に支障がないよう最善を尽くす」としていますが、市場の不安を払拭するためには、より明確なロードマップの提示が求められます。
また、マーク自身の今後のソロ活動についても多くの関心が寄せられています。彼はすでにソロ曲を通じてシンガーソングライターとしての才能を証明しており、今後はアイドルという枠を超えた「アーティスト・マーク」としての活動が期待されます。SMを離れるのか、あるいはレーベル内での新たな形態での契約となるのかについては、数日以内に詳細が発表される見通しです。
NCTという壮大なプロジェクトの第一章は、マークという稀代の才能の離脱をもって幕を閉じようとしています。しかし、彼がこの10年間で築き上げたレガシーは、決して消えることはありません。彼が残した音楽、ステージ、そしてファンとの絆は、形を変えてこれからのNCT、そしてK-POPの未来に受け継がれていくことでしょう。SYNC SEOULでは、マークの今後の歩みと、変革期を迎えたNCTの動向を、引き続きプロフェッショナルな視点で追い続けてまいります。
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追加情報が入り次第、本記事は更新されます。



